正確にはチビリンと、小雪のお父さんです。
チビリンと小雪に少し遅れて、
センターに収容されました。
このブログに掲載する前に、
私達経由ではなくて他経由で
新しい飼い主さんが決まったので、
ブログには掲載していませんでしたが、
私達は「ガッツ君」と呼んでいました。



男前の子でした。
チビリンにも柄が似ています。
ガッツの引き出しの日に、
ガッツには私の仲間のボランティアさんが
迷子札を着けてあげました。
そして、ガッツのおうちには、
他にも犬がいると聞いたので、
「おうちのワンちゃんに使って下さい」
と迷子札を渡した所、
うちの犬は絶対にいなくならないから必要なし。
と断られました。
以前、この記事でも書いています→こちら
ベアーが無事に保護出来て、
チビリンも返却になり、
ホッとしていた矢先、
「ガッツが交通事故で死んでしまった」
と聞きました。
お散歩中にガッツを
逃がしてしまったそうです。
ガッツの飼い主さんは「犬の飼育」について、
大変自信がおありのようでした。
だから、引き出しの時に、
私達は逃がしてしまうんじゃないのか・・と、
とっても不安だったんです。
予想していた通りになってしまいました。
しかも、交通事故死という
最悪の結果になってしまいました

犬の飼育について自信がある。って・・・
なんでそう思うんですか?って聞きたい。
今までドッグトレーナーさんとか、
保護活動をずっとやっていて、
何匹もの犬と生活を共にした事のある人達も、
センターから引き出しして下さってますが、
こういう人達って、
「私、犬の飼育に自信があります」
とか、言ってこないです。
それなのに、何故か今までに
数匹しか飼った事のない人達は、
今まで何匹も飼ってきた。
(はて?何匹?せいぜい5匹ですよね?)
とか、
この犬種は飼った事があるから慣れている。
(え?この犬種ってけっこう気が強いよ?)
とか、
大型犬も飼ってきた。
(でも、トレーニングもしてないし、
外に係留しっぱなしだったんでしょう?)
とか、
よくよく話を聞くと、
こういう方達の犬は、
逃がしてしまったまま
「帰ってこなかった」
「交通事故にあって死んだ」
とか、
「引越しの時に人にあげた」
とかばっかりなんです。
それで何故「飼育に自信がある」と言えるのか、
不思議でタマリマセン。
一軒家の2階の窓や、
マンションの2階の窓から
飛び降りて逃げる犬がいるって、
ご存知ですか?
10センチだけ窓を開けて、
それ以上開かないように固定していたのに、
無理やり体をねじ込み、
逃げてしまった18キロの犬もいました。
今まで自分が飼っていた犬を
標準なんだろうな〜って
「基準」にしてしまう人は、
迷子にさせてしまいやすいです。
以前の犬は庭に放しても
逃げなかったから放したら逃げちゃった。
以前の犬はリードで係留しても
噛み切らなかったから、
鎖を使わなかったら、
噛み切って逃げちゃった。
なんて話は良く聞きます。
犬に「絶対」はありません。
普段は呼び戻しがきく犬でも、
雷や花火の音でパニックになっている時は、
呼び戻しがききません。
ここから逃げないだろう。
と人間が思っていても、
逃げてしまう時もあります。
自分は逃がさないと思わずに、
逃げないように対策をして下さい。
悪い事が重なった時や、
ちょっと気を抜いた時に、
特に迷子になりやすいのです。
そして、犬は人間とは違う生き物です。
犬のこと、よく勉強して欲しいです。
人のアドバイスを
素直に受け入れられない頑固な気持ちや、
どこから湧いてくるんだか知りませんが、
ヘンな自信が、
犬の命と直結してしまう事があります。
犬も人間と一緒で、
1匹1匹個性があるんです。