最近、子猫、子犬の新しい飼い主さん探しの為に、
某サイトに募集記事を掲載した所、
ほんっとーーーにたくさんのお申し込みを頂きました。
アンケートを記入して頂き、
実際にお会いさせて頂き、
「家族揃って無類の猫好きファミリーです」
という家族に、子猫2匹を譲渡したのですが、
【なつかない・威嚇する】
という理由で2週間で飼育放棄されました。
この、放棄された猫達は私の家に連れてきましたが、
すぐに私になつき、膝の上にずっと乗って、
ゴロゴロゴロゴロ・・と甘えっ子です。
壁もガリガリしませんし、カーテンにも上らないし、
「子猫」というジャンルの中では、
かなり飼いやすくて、甘えっ子で性格も良いです。
「本当になつかなかったの???なんで???」
と、とにかく疑問ですが、
自分から、
無類の猫好きファミリー
と言って来た人が、2週間で放棄するって、
「どこが無類の猫好きなの?」って感じです。
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次も子猫の話。
「夫婦そろって、猫の下僕です」
と、ご自身でおっしゃる位に、
猫好きなのであろう方からのお申し込み。
猫を自宅で出産させて
娘に女性の本能を見せてやりたい
との事でした。
これのどこが「猫の下僕」なんでしょう?
日本でたくさんの犬猫が「不要」として
毎日のように殺処分されているのに、
わざわざ自宅で出産させるのであれば、
行き場が無くて、
飼い主さんが見つからなければ
殺処分されてしまう子を飼ってあげて欲しい。
それに、『余剰』犬猫が
これだけあふれている今の日本で、
自宅で出産させて
さらに日本の猫の頭数を増やしてしまうのは、
正直言って、いかがなものかと思います。
一度、動物愛護センターを
ご家族で見学なさって頂ければ、
どれだけの子が罪もないのに処分されているかが
理解できるかと思うのですが。
椅子取りゲームと同じで、
犬猫を『わざわざ増やして』しまったために、
すわるべき椅子がなくなって
処分されてしまう子がいます。
この事を、お嬢様に教えてあげる事の方が
「命の大切さ」を知る勉強になると思うんですけどね。
猫の下僕と言われるほど、
猫を愛しているのであれば、
罪もないのに殺処分されている
猫達の事も考えてあげて欲しいです。
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そして、子犬には60代、70代の方からの
お申し込みがたくさん入りました。
犬は、15年前後は生きるといわれております。
ご自身の年齢に
15を足していただき計算してみてください。
犬が老齢になった時に、
犬が寝たきりで介護が必要になる事も少なくありません。
70代、ましてや80代の方が犬の介護をするのでしょうか?
あまりにも負担が多き過ぎやしませんか?
また、ご夫婦のどちらかがご病気で倒れた時には、
犬の世話どころでは無くなってしまいます。
今は大変お元気でいらっしゃるでしょうから、
先のことはあまり想像がつかないかもしれませんが、
動物を飼うという事は、
その命に責任を持つという事です。
後継者もいない状態で、
「大好きな犬を飼いたいから申し込んだ」
と言われて、
「そっか〜♪犬が好きなのか!」
なんて思えません。
逆に「本当に犬が好きなの?」
と思ってしまいます。
「行き場の無い子を助けてあげたい」
とも言われましたが、
その優しい気持ちは大変ありがたいですが、
何年後かに、
その子の行き場が無くなるようでは困ります。
成犬の里親さん探しは、
子犬とは比べ物になりません。
犬が大好きなら・・・
飼えない状況なら「飼わないのが愛情」です。
本当に犬猫が好きなんですか?
「犬という動物」「猫という動物」が好きなのではなく、
「自分ちの犬」「自分ちの猫」だけが
好きなんじゃないですか?
正直言って、こういう方は多く見受けられます。
もし本当にその動物を好きならば、
その仲間たちが殺処分されているのに、
ただ単に「カワイイうちの子の子どもがみたいから」
なんて安易な気持ちで
自家繁殖して頭数を増やす事もしないでしょうし、
自分の年齢に見合わない子を
「自分が飼いたいから」という理由で、
求める事は無いと思います。
皆さん口をそろえて、
「うちは絶対に飼育放棄なんてしない!」
とおっしゃいます。
放棄するつもりで飼いはじめる人なんて
ほとんどいませんから、
当たり前です。
でも、現実には
飼育放棄される犬猫が後を絶ちません。
2011年12月16日
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