2011年12月16日

犬や猫が本当に好きなんですか?

最近、子猫、子犬の新しい飼い主さん探しの為に、

某サイトに募集記事を掲載した所、

ほんっとーーーにたくさんのお申し込みを頂きました。



アンケートを記入して頂き、

実際にお会いさせて頂き、

「家族揃って無類の猫好きファミリーです」

という家族に、子猫2匹を譲渡したのですが、




【なつかない・威嚇する】

という理由で2週間で飼育放棄されました。




この、放棄された猫達は私の家に連れてきましたが、

すぐに私になつき、膝の上にずっと乗って、

ゴロゴロゴロゴロ・・と甘えっ子です。




壁もガリガリしませんし、カーテンにも上らないし、

「子猫」というジャンルの中では、

かなり飼いやすくて、甘えっ子で性格も良いです。




「本当になつかなかったの???なんで???」

と、とにかく疑問ですが、




自分から、

無類の猫好きファミリー

と言って来た人が、2週間で放棄するって、

「どこが無類の猫好きなの?」って感じです。



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次も子猫の話。


「夫婦そろって、猫の下僕です」


と、ご自身でおっしゃる位に、

猫好きなのであろう方からのお申し込み。




猫を自宅で出産させて

娘に女性の本能を見せてやりたい





との事でした。




これのどこが「猫の下僕」なんでしょう?




日本でたくさんの犬猫が「不要」として

毎日のように殺処分されているのに、

わざわざ自宅で出産させるのであれば、

行き場が無くて、

飼い主さんが見つからなければ

殺処分されてしまう子を飼ってあげて欲しい。




それに、『余剰』犬猫が

これだけあふれている今の日本で、

自宅で出産させて

さらに日本の猫の頭数を増やしてしまうのは、

正直言って、いかがなものかと思います。




一度、動物愛護センターを

ご家族で見学なさって頂ければ、

どれだけの子が罪もないのに処分されているかが

理解できるかと思うのですが。





椅子取りゲームと同じで、

犬猫を『わざわざ増やして』しまったために、

すわるべき椅子がなくなって

処分されてしまう子がいます。




この事を、お嬢様に教えてあげる事の方が

「命の大切さ」を知る勉強になると思うんですけどね。




猫の下僕と言われるほど、

猫を愛しているのであれば、

罪もないのに殺処分されている

猫達の事も考えてあげて欲しいです。




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そして、子犬には60代、70代の方からの

お申し込みがたくさん入りました。




犬は、15年前後は生きるといわれております。

ご自身の年齢に

15を足していただき計算してみてください。



犬が老齢になった時に、

犬が寝たきりで介護が必要になる事も少なくありません。




70代、ましてや80代の方が犬の介護をするのでしょうか?

あまりにも負担が多き過ぎやしませんか?



また、ご夫婦のどちらかがご病気で倒れた時には、

犬の世話どころでは無くなってしまいます。





今は大変お元気でいらっしゃるでしょうから、

先のことはあまり想像がつかないかもしれませんが、

動物を飼うという事は、

その命に責任を持つという事です。




後継者もいない状態で、

「大好きな犬を飼いたいから申し込んだ」

と言われて、




「そっか〜♪犬が好きなのか!」

なんて思えません。

逆に「本当に犬が好きなの?」

と思ってしまいます。




「行き場の無い子を助けてあげたい」

とも言われましたが、




その優しい気持ちは大変ありがたいですが、

何年後かに、

その子の行き場が無くなるようでは困ります。




成犬の里親さん探しは、

子犬とは比べ物になりません。




犬が大好きなら・・・

飼えない状況なら「飼わないのが愛情」です。





本当に犬猫が好きなんですか?




「犬という動物」「猫という動物」が好きなのではなく、

「自分ちの犬」「自分ちの猫」だけ

好きなんじゃないですか?




正直言って、こういう方は多く見受けられます。





もし本当にその動物を好きならば、

その仲間たちが殺処分されているのに、

ただ単に「カワイイうちの子の子どもがみたいから」

なんて安易な気持ちで

自家繁殖して頭数を増やす事もしないでしょうし、





自分の年齢に見合わない子を

「自分が飼いたいから」という理由で、

求める事は無いと思います。





皆さん口をそろえて、

「うちは絶対に飼育放棄なんてしない!」

とおっしゃいます。





放棄するつもりで飼いはじめる人なんて

ほとんどいませんから、

当たり前です。





でも、現実には

飼育放棄される犬猫が後を絶ちません。
posted by ココニャンママ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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